役員報酬の考え方がしっかりしている税理士がお勧め

会社設立したら、難しいのが役員報酬の設定です。いくらくらいにすればいいのか自分で判断をすることは大変難しいです。

設定金額を高くしすぎると所得税がかなりかかってくるのを覚悟しなくてはいけません。かと言って低く設定しすぎると、最終利益が出すぎるので法人税が高くなってしまいます。やり方によっては、不必要な税金を数百万以上も支払わなくてはならなくなりませう。かと言って、適正な金額を設定するのは素人にはほぼ無理でしょう。

よい税理士なら、期首の時点で今期の最終利益の計画を一緒に考えながら、適切な役員報酬を設定してくれるに違いありません。

税理士と契約する前にはその辺の事をはっきり答えてくれるか聞いてみるのがおススメです。

地元で定期的に開催されている相談会に参加することで、好感が持てる税理士と出会える可能性は十分にあります。

相談会には地元の税理士がたくさん集まってくるので、1度に、多くの税理士と話すことができます。

地元の税理士事務所を1件1件まわって面談をするのは骨が折れる作業ですが、それくらいしないと好感が持てるような相性の良い税理士を見つけることはできません。

相談会に参加すれば、そのような骨の折れる作業をしなくても、1回でまとめて複数の税理士と話すことができるのです。

その相談会に参加して、抱えている悩みや問題に対して親身になって相談に乗ってくれた税理士がいたら、その事務所に1度足を運んでみる価値があると思います。

そのように親身になって話を聞いてくれる税理士は意外にも少ないからです。そのような税理士を見つけたら、事務所にいってさらに詳しい話をしてみましょう。そして、この税理士となら長い付き合いができそうだと思ったら、契約をすれば良いのです。

基本的には、ビジネスの話だけではなく、雑談や私生活の話題でも盛り上がれるような共感ができる税理士を選んだ方が良いでしょう。そのような話題で盛り上がれる税理士こそ、本当に相性が良いと言えるからです。

税理士を選ぶなら、年上すぎるのも年下すぎるのもダメです。なぜなら、年上すぎる税理士だと、恐縮してしまって本心を伝えることができないケースも多いからです。

また、同じように経営をされている場合でも、ビジネスや経営に対する考え方が古すぎて、あまりにも相違していると、話も合わないのです。

結局は年上すぎると遠慮してしまい、十分なサポートやアドバイスを受けることができずに、場合によってはストレスになってしまうのです。また、年上すぎるベテランの税理士によっては、押しつけがましいことを言って、ビジネスにまで口を出してくるタイプも少なくないので、そうなると、ビジネスにも悪い影響が出てしまうのです。

このような理由から年上すぎる税理士は避けるべきです。次に年下すぎる税理士です。年下すぎる税理士にも、いろいろと問題があります。

年下すぎて経験もそれほどない税理士は、相手が年上すぎると自信をもってアドバイスや忠告をすることができなくなってしまうので、あまり役に立たないというケースが少なくないのです。また、年下すぎる税理士から、なにか指摘や忠告をされると、不快感を抱き、言うことを聞かない顧客も多いので、何かとトラブルが多くなってしまうのです。

税理士の良し悪しを自分で判断するのは非常に難しいことだと思います。まして、初めて税理士に依頼する人には、自分で判断することなどできません。

そのような方が評判の良い税理士を探す方法はいくつかありますが、おすすめしたいのが銀行から紹介してもらうという方法です。どこの銀行でも必ずその地域で評判の良い税理士とコネクションを持っているので、その銀行とお付き合いがあれば、快く紹介してもらうことができるのです。

銀行のお墨付きの税理士となるので、極めて質の良い税理士を紹介してもらえる可能性が高いのです。実際に銀行からの紹介で税理士と契約をしたという方も非常に多いのです。

ただし、この方法には1つだけ盲点があります。それは、取引のある銀行から紹介された税理士だと、税理士に開示する経営状況が、その銀行にも筒抜けになってしまうという点です。

例えば、経営状態がマズくなった時でも、税理士には知られてもいいですが、銀行に知られるとマズい情報もあるという場合には、困ってしまいます。

そのような不利な情報が筒抜けになってしまうことで、銀行との次の取引ができなくなり、ビジネスができなくなってしまうリスクがゼロではないからです。